タイトル | : Re^5: figmaの限定物について |
投稿日 | : 2007/11/20(Tue) 22:33 |
投稿者 | : thing |
この辺の感覚は売り手と買い手の認識の差が激しいところだと思います。
私も以前、地方の小売店でプラモやフィギュア等を売ってたんですが、ホビー商材に関して常に在庫を作ってて年間通して補充が効く商品なんてガンプラくらいしかありません。
むしろ未だに初代のシリーズですら年一回くらいは入荷するガンプラが異常なんですが。
そもそも小売店に飛んでくる初回入荷の発注書など、実際の発売の半年からヘタをすると1年くらい前に来るのが普通ですから、そんな段階でその商品があたるかはずれるか、なんて担当のバイヤーにだって分からないんで、ほとんど勘で判断するしかないんですよ。で、プラモに比べると入荷数を押さえる傾向にあるフィギュアは(フィギュアなどは時間が立つと在庫が全く動かなくなるため)当然、初回入荷数も抑え目に取る訳ですね。発注数が少なければメーカーも当然それにあわせた数しか生産しませんからその時点で、初回の数は決まってしまいます。
ところが大体にして一般に情報が出回って写真などの発表があった上で「このフィギュアすげー!」などとネットで言われ始めるのは、この初回発注が終わった遥か後だったりします。その段階になって追加発注がかけられる製品などほとんどなく、メーカーが死ぬ気でやっても市場に出回る数としては雀の涙ほどにしか増えません。
再販にしても、この手の商品は時間が立つに連れ、一気に人気が無くなる傾向が強いので、メーカーにとっても小売店にとっても非常にリスクが高い事になります。小売店にしてみれば、全体入荷数の少ない商材で在庫が一個でも残れば、それだけでも問題になってしまうので、追加するにしても基本的に「絶対売り切れる数」を狙って発注するのが常ですし。
例外として都心部の専門店などでは大量発注をしたりしますが、そもそも全国的な発注数が少なかったら全体生産量も少ない訳ですから。
都心部の専門店などに行った時、発売から一ヶ月以上経ってる商品を見かけたら、それは不動在庫に片足突っ込んだ商品だと思ってください。その手の商品は基本的に、セールで値段下げるか福袋に突っ込むくらいしかまず動きませんから。
その辺を考えて店内を見渡すと、本当に「売れてる」フィギュアなんてほとんど存在しないって事が分かって頂けるかと。