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タイトルfigmaの限定物について
記事No5967
投稿日: 2007/11/15(Thu) 14:11
投稿者
まだシリーズが始まっていないのにこんなことを書くのも
おかしいとは思いますし、浅井さんの一存で全てが決められる
訳では無いのも理解していますが、お願いがあります。
figmaが人気が出るにつれ、限定版なるものも出ることと
なると思います。その際に「どんな物を限定販売するか」
といったことです。

リボルテックの真ゲッターブラックバージョンやfigmaの
超勇者ハルヒなどのようにオリジナルカラーや、半ば
figmaオリジナルのようになっているキャラクターならともかく、
(出ると決まったわけではないので仮定の話になりますが)
鎧セイバーを一般販売して、私服セイバーを限定にするなどという
ことはしないでいただけるとありがたいのですが…
何だか上手く説明できなくてすみません。

せっかく良い感じな空気ができているのに、転売屋の温床と
なってしまうのだけは本当に見たくありません。
リボルテックエヴァ量産機やMAXハルヒのように、出来は
良いのに転売による悪評がたつのはどうも…

タイトルRe: figmaの限定物について
記事No5969
投稿日: 2007/11/17(Sat) 18:47
投稿者名無し
最近は色々な通販サイトがありますので、アンテナを張っていれば良いのでは?
リボルテックエヴァ量産機やMAXハルヒは再販されていますし
それで手に入らない状況は無いと思いますが、どうでしょうか?
浅井さんといえど、一個人で企業方針に提案は出来ないでしょう?

タイトルRe^2: figmaの限定物について
記事No5970
投稿日: 2007/11/18(Sun) 10:35
投稿者(´・ω・`)
アレを出すコレを出す
コレを限定アレを通常

メーカーの方に言うことですがな、浅井さんはぜんぜん関わらない部分の話ですぞい

タイトルRe^3: figmaの限定物について
記事No5971
投稿日: 2007/11/19(Mon) 02:11
投稿者浅井真紀
んー
答えられる事、答えられないこと、
応えられる事、応えられないこと、
色々とあると思うんですが、正直figmaの企画スケールは大きくて、
アウタスキンのように浅井がどうこうと決められるものではありませんし、
限定品というのは、単純に少数を煽る目的の商材では無く、
版権元や店頭、関連会社の要請もあって発生している部分も
ありますので、メーカーさんの一存で決まる物ですらありません。
故に、ここで浅井から保障できる内容は何も無いんですが、
意見としては確実に伝えておきます。
もっとも、GSC&MAXファクトリーさんは
イベント限定品であっても、ネット通販などを実践されていますし、
極端に入手の難しい限定品は発生しないと思います。
(そのパターンで言えば、WFなどのイベント近辺だけでも、
ネットはチェックしておいたほうが良いかも)

PVC製品は再生産が難しく、事実上、一般製品でも一度作って金型廃棄が定番です。
金型にかかる固定資産税で利益が飛ぶ事もありますし。
ですから、表向き限定を謳っていないだけで、
殆どのPVC製品は、事実上限定と変わりません。
figmaでは再生産を前提に考えられていますので、
通常のPVC製品よりも入手困難になることは無いと思いますよ。


いい機会なので、ちょっと長文書きます。
でも「普段から長文だろ!」という突っ込みだけは勘弁な!
大統領だってなぐっ(ry

>リボルテックエヴァ量産機やMAXハルヒのように、出来は
>良いのに転売による悪評がたつのはどうも…

このハルヒの話、僕も業界外の友達から「そういうもんなの?」と聞かれる事があるんですが、
随分誤解が定着してしまっているな、というのが
製造に携わる立場としての偽らざる心境です。

上でも書きましたが、PVCの再生産は一ヶ月やそこらで出来るようなものではありません。
手間のかかったクオリティのものなら尚更です。
材料確保の問題も大きいですから、製造数は発売の何ヶ月も前に決定されています。
故に、ハルヒのようにアニメ放映によって一気に人気の出たものは、
発売前になって数量不足が予想されたとしても対策は非常に難しい。
買えなかった人からすれば、「発売をズラしてでも数量を揃えてほしい」
となるのでしょうが、予約をされていた方を裏切ってまで行う真似はできませんし、
まして発売日を数ヶ月単位でズラして数を揃えても、それが順当な数である保障はありません。
ハルヒは、確か初回販売5000個で発表されていたと思いますが、
実はこの数、昨今の深夜アニメのフィギュア化としては結構多いんです。
初回ではなく、総数としてです。
今、深夜アニメ枠のフィギュアは3000個でも在庫が余るくらいですから。
そんな中、想定外にハルヒの人気が出てしまったわけで。
最初から再生産を行うことを発表し、実際その後再生産を続けたのは、
メーカーとしてはむしろ丁寧な対応であって、
煽った商法などでは無いんです。
当時、浅井はまだMAXファクトリーと深く仕事をしていたわけではありませんでしたが、
「何で煽り商法みたいな話になってしまったんだろう」
と不思議な気持ちで見ていた事を覚えています。
(個人的には、言い方というか、発表の仕方が上手くないなぁとは思いましたが。
あと渡辺さんのキャラクターかもですね。僕も知り合う以前は印象良くなかったです。
会ってみると、あんな純粋に模型好きなおっさん居ないんですけど。
実は懐の深い、大人の人ですよ。ただ、非常に誤解を受けやすい。
そういう意味では海洋堂の専務とキャラ被るかも。)

勿論、手に入らない事を不満としてメーカーに伝えていただくのは良いんです。
むしろ伝えて下さい。それはメーカーでも僕でも構いません。
そうでなければ伝わらないものもありますから。
でも、悪意のガセや、想像を事実のように言い切ってしまった発言を目にする事も多い昨今、
多分こうなんじゃないか、きっとこうなんだろう、
そしていつのまにか「こういう事なんだ」
という答えを出してしまい、常識化してしまう事については、
少なからぬ危うさを感じます。

浅井もそれなりに多くのメーカーさんと仕事をしてきましたが、
そんな悪人的なビジネスをしてる人なんてそうそう居ません。
そもそも、そんな楽に甘い汁を吸えるような、美味しい業界では無いです。
メーカーによるスキルの差はありますから、
必死でやってもレベルが上げられない会社もあります。
使える生産ラインだって、1/10、1/100単位で違ったりもします。
仕事を嘗めてる人が混じっているケースもゼロではありません。
どこも多くの社員を抱えてますから、利益は当たり前に計算します。
けれど、皆が手を抜いているわけでも、
法外な金額をボっているわけでも無いんです。

製品の良し悪し、メーカーの好き嫌いは存分に語って頂いて構わないんですが、
も少しだけ、送り手の事を信じていただけると幸いです。




それはそれとして、中国ヤバイですねー。想定超えてた。
政府が玩具製造嫌ってますし、材料屋が吸収統合されまくってて、
完全に材料屋の売り手市場。材料費も工賃も超高い('A`)
とりあえず今後も、毎月の中国出張は決定っぽいです。
下手すると、来年の今頃は中国だけじゃないのかも。

タイトルRe^4: figmaの限定物について
記事No5974
投稿日: 2007/11/20(Tue) 09:26
投稿者(・c_・`)
正直業界人ならともかく一般人には5000が多いのか少ないのかは判りかねると思うんです。
煽りの入った限定品以外は生産数を予め公にされること自体あまりなかった中で、
MAXでは普段はないのにハルヒの時だけ5000という数を公に出してきたので、
限定商法と錯覚するとともに作品の人気もあって飢餓感を生じさせたような気がします。
そうなるよう仕組んだのがMAXか、問屋なのかショップなのかはわかりませんけれど、
生産数をいちいち教えてくるのは買えればいいだけの客にとってはありがた迷惑に思えます。

勿論浅井さんには関わりのない話ですね。

タイトルRe^5: figmaの限定物について
記事No5976
投稿日: 2007/11/20(Tue) 22:33
投稿者thing
この辺の感覚は売り手と買い手の認識の差が激しいところだと思います。

私も以前、地方の小売店でプラモやフィギュア等を売ってたんですが、ホビー商材に関して常に在庫を作ってて年間通して補充が効く商品なんてガンプラくらいしかありません。
むしろ未だに初代のシリーズですら年一回くらいは入荷するガンプラが異常なんですが。

そもそも小売店に飛んでくる初回入荷の発注書など、実際の発売の半年からヘタをすると1年くらい前に来るのが普通ですから、そんな段階でその商品があたるかはずれるか、なんて担当のバイヤーにだって分からないんで、ほとんど勘で判断するしかないんですよ。で、プラモに比べると入荷数を押さえる傾向にあるフィギュアは(フィギュアなどは時間が立つと在庫が全く動かなくなるため)当然、初回入荷数も抑え目に取る訳ですね。発注数が少なければメーカーも当然それにあわせた数しか生産しませんからその時点で、初回の数は決まってしまいます。

ところが大体にして一般に情報が出回って写真などの発表があった上で「このフィギュアすげー!」などとネットで言われ始めるのは、この初回発注が終わった遥か後だったりします。その段階になって追加発注がかけられる製品などほとんどなく、メーカーが死ぬ気でやっても市場に出回る数としては雀の涙ほどにしか増えません。
再販にしても、この手の商品は時間が立つに連れ、一気に人気が無くなる傾向が強いので、メーカーにとっても小売店にとっても非常にリスクが高い事になります。小売店にしてみれば、全体入荷数の少ない商材で在庫が一個でも残れば、それだけでも問題になってしまうので、追加するにしても基本的に「絶対売り切れる数」を狙って発注するのが常ですし。

例外として都心部の専門店などでは大量発注をしたりしますが、そもそも全国的な発注数が少なかったら全体生産量も少ない訳ですから。

都心部の専門店などに行った時、発売から一ヶ月以上経ってる商品を見かけたら、それは不動在庫に片足突っ込んだ商品だと思ってください。その手の商品は基本的に、セールで値段下げるか福袋に突っ込むくらいしかまず動きませんから。
その辺を考えて店内を見渡すと、本当に「売れてる」フィギュアなんてほとんど存在しないって事が分かって頂けるかと。

タイトルRe^6: figmaの限定物について
記事No5978
投稿日: 2007/11/21(Wed) 09:35
投稿者浅井真紀
>(・c_・`) さま
仰る事は全くその通りだと思います。
上で書きました「伝え方がちょっと……」と感じた部分はそういった部分でもあります。
数量は発表せず、再販を行う事実のみを告げた方が、疑念を招く可能性は減ったでしょうし、
そもそも、そういった疑念を持たれてしまう、という事は、
それまでに少しづつ積み重なったパブリックイメージが、
好ましく無いイメージだったという事の証明でもありましょう。
数を発表するべきか否かは、考え方や立場の違いもありますし、
どちらが正解か、一概に断言できる事もでもありませんが、
それ以前に、日常的に誤解を招かない言葉の使い方や行動を、常時肝に銘じておくべきだと、あらためて感じます。
これはMAXファクトリーさん云々だけでは無く、僕ら全てが意識し続けないといけない事ですね。
この種の誤解は、このケースのみならず、色んなメーカーさんでも見かけるのですが、
同様に、誤解が生まれてもしかたない環境も、僕らが作っている部分が少なく無いのだと。

>thingさま
こちらも非常に興味深いお話ですね。
残念ながら、浅井はここ最近の小売の環境を現場で見れているわけでは無いのですが、
小売担当者から直接話を聞く事のできる職種だった90年当時の時点でも、
在庫の回転状況がニーズと合致させられない事は頭の痛い問題でありました。
まして、流行に乗る形で一気にマスを何十倍にも増やした形となったフィギュア商材は、
店舗さんからすれば非常に扱いの厄介な製品だと思います。
小売、問屋、メーカー、次の動きに悩みが多い今は、次の段階への、
生みの苦しみのタイミングなのかもしれませんね。